眼球・角膜提供時の対応について

眼球・角膜を提供していただく際には、最善の注意を払っています。
献眼とは、角膜移植に必要な透明な角膜を確保するため、亡くなられた時に眼球を提供していただくことです。
角膜を提供していただく際には、次のことに最善の注意を払っております。

 ●処置時間を短くする。

 ●ご遺体への影響を最小限にとどめる。

 ●いただく角膜を良い状態で維持する。

そのため、角膜のみを切り取って提供していただくのではなく、全眼球を摘出する「献眼」という形の場合もあります。また、献眼していただきました際には、義眼を装着いたしますので、お顔はきれいに保たれ、見た目や形が変わるようなことはありません。
ご連絡がありましたら、至急、担当医師がご遺体が安置されている所へ出向きまして、献眼の処置をさせていただきます。この際、ご家族の費用の負担は一切ありません。

角膜は、視力・性別・血液型・年齢(2歳以下の乳幼児は除く)に関わらず提供していただけます。近視、乱視、白内障などであっても、角膜がきれいであれば提供していただけます。但し、伝染病、感染症の病気にかかっている時、死因が不明の時など、提供していただけないことがあります。

おねがい

角膜移植の摘出は、死後6時間以内が理想とされ、よりスピーディーな対応が求められています。そのためには、ご家族から一刻も早くアイバンクへご連絡いただかなければなりません。しかし、登録されていましても、献眼の意思がご家族に伝わっていませんと、お亡くなりになった際、アイバンクへ提供のご連絡をいただけず、その尊いお気持ちを生かすことが出来ません。
また、たとえご本人に献眼の意思があることを知っていても、突然の深い悲しみの中で、ほんの数時間の内に献眼を行うという事実を改めて話し合い、アイバンクへご連絡していただくのはなかなか難しいもので、抵抗を感じ、同意しかねるというご家族の方もいらっしゃるかと存じます。

ですが、献眼により、今、困っておられる方々へ希望の光を贈る道を選択されたと言う尊い意思を無駄にしないためにも、事前にご家族とも十分に話し合っていただき、提供へと結びつけていただけますよう深くお願いいたします。ただし、アイバンクへの登録は献眼を強制するものではなく、献眼にはご家族の同意が必要です。
 
ご家族が献眼を希望されない場合、献眼せずに登録を取り消すことは可能です。