理事長からのご挨拶
“献眼運動の愛の光が見えてきた”

NPO法人日本アイバンク運動推進協議会 理事長  出口 喜男

 平成21年10月24日に静岡県沼津市で開催された目の不自由な人のために角膜の移植や提供登録などを呼び掛けるNPO法人日本アイバンク運動推進協議会の総会で理事長に選出され、このほど就任しました。勿論浅学非才の身ですが45年前設立した諫早ライオンズクラブを通して盲人福祉に尽瘁し、30年前に長崎県で唯一の盲養護老人ホームを設立し今日に至っています。
 337−C地区はここ10年間に献眼推進運動の光が見えてきました。この運動のうち推進されない理由の一つに眼球摘出があります。「目玉をくり抜く」というイメージが本人や遺族に感情的に違和感となり嫌悪を催すのでしょうか。角膜だけが必要なのになぜ両眼球をえぐり取るのか顔をそむけさせているようです。
 C地区では角膜だけを切除するドイツ製の最新機器「マイクロケラトロン」を4機寄贈して以来、特に長崎アイバンクは、献眼数が九州8県で断然トップで全国でも3位と画期的な実績を上げています。これが全国的に評価され、平成19年9月22日(土)日本アイバンク運動推進協議会と337−C地区主催で(諫早文化会館)第30回全国大会(総会・研修会)を開催しました。
 (財)長崎アイバンクに、平成12年度よりマイクロケラトロンが導入されて角膜の提供が著明に増加しています。マイクロケラトロン(3台)導入前5年間42眼、導入後5年間291眼となっています。この増加の要因は、ライオンズクラブのアイバンクにかかわる方々の努力によるところが大きいと思われます。啓発活動の際にはマイクロケラトロンは説明が容易であり、また、角膜のみの摘出であるため提供される方のご遺族の不安が少なくなり、同意を得やすいのではないかと考えています。医師側にとっても利点が多く、強角膜片を採取する時間は数10秒で可能な上、前後の処置を含めて20〜30分あれば全ての作業が終了できます。一度経験があればどなたでもできる作業です。
 今後は更なる眼科知識の普及、啓発活動により、良い状態での角膜採取ができればと考えています。